エラーについて
計算中に何らかのエラーが発生すると、本機はエラーメッセージを表示します。
エラー位置の表示について
エラーメッセージが表示されたときは、
、
、または
を押すと、エラーメッセージが表示される直前の画面に戻ります。このときカーソルがエラー位置に移動します。計算式を確認して必要な個所を修正し、再実行してください。
例：「14 ÷ 10 × 2」を、誤って「14 ÷ 0 × 2」と入力した
- 14
0
2
- （またはまたは）
1
エラーメッセージ一覧
入力書式に誤りがあります
原因：
計算式の書式に誤りがある。
対処：
書式の誤りを確認し、計算式を訂正する。
数学的誤りか計算範囲超えです
原因：
計算の途中経過または結果が計算範囲を超えている。
入力可能な数値範囲を超えて入力した（特に関数の使用時に注意が必要）。
計算式に数学的な誤り（0による除算など）がある。
複素数の入力ができないアプリや、複素数の入力を受け付けない画面の表示中に、複素数が保存されている変数を入力し、計算した。
複素数アプリで真偽判別を有効にしているとき、複素数を含む不等式を入力した。
対処：
入力した数値を確認し、桁数を減らして計算し直す。
変数メモリーを関数の引数として使っている場合、メモリー内の数値がその関数で使用可能な範囲内かを確認する。
複素数が保存されている変数を、複素数の入力ができないアプリや複素数の入力を受け付けない画面の表示中に入力したい場合は、その変数に実数を保存し直す。
複素数アプリの真偽判別で、複素数を含む不等式の真偽は判別できません。複素数を含む等式であれば、真偽を判別できます。
計算するスタック数超えです
原因：
数値用スタック、命令用スタックを超える計算式が実行された。
行列アプリまたはベクトルアプリで、行列用、ベクトル用スタックを超える計算式が実行された。
対処：
計算式を簡略化して、使用可能なスタックの範囲内に収める。
計算式を2つ以上に分けて、使用可能なスタックの範囲内に収める。
引数に誤りがあります
原因：
引数の使いかたに誤りがある。
対処：
引数の使いかたを確認し、計算式を訂正する。
次元の設定に誤りがあります（行列アプリ、ベクトルアプリ）
原因：
計算が不可能な組み合わせの行列（またはベクトル）を使って計算しようとした。
対処：
計算式に使われている行列（またはベクトル）の次元を確認し、計算可能な組み合わせか確かめる。
変数が未入力です（方程式アプリのソルブ機能)
原因：
ソルブ機能の求解対象として入力した方程式に変数が1つも含まれていない。
対処：
少なくとも変数1つを含む方程式を入力する。
解を求めることができません（方程式アプリのソルブ機能)
原因：
解を求めることができなかった。
対処：
入力した方程式に誤りがないか確認する。
求解対象の変数に代入する初期値として、解に近いと思われる値を入力して実行してみる。
範囲の設定に誤りがあります
原因（数表作成アプリ）：
数表作成アプリで、行数の上限を超えるような指定で数表を作成しようとした。
対処：
開始値、終了値、ステップ値を変更することで数表計算の範囲を狭くして、再実行する。
原因（表計算アプリ）：
表計算アプリの一括入力の設定で、「範囲」への入力が許容範囲を超えているか、存在しないセル名を入力した。
対処：
「A1:A1」の書式で、45行×5列以内のセル範囲を指定する。
原因（Math Boxアプリ）：
サイコロまたはコイントスの試行回数の数値として、有効範囲外の数値、または整数ではない数値を入力した。
数直線の式の登録画面で、有効範囲外の数値を入力した。または、大小関係が不正な不等式（10 < x ≤ 5など）を入力した。
数直線の表示領域の変更画面で、有効範囲外の数値を入力した。
対処：
試行回数に、有効範囲内の整数を入力する。
式の登録画面に、有効範囲内の数値を入力する。また、不等式に入力されている値の大小関係が不正な場合は、大小関係が正しくなるように変更する。
表示領域の変更画面に、有効範囲内の数値を入力する。
タイムアウトになりました（微分計算または積分計算)
原因：
微分計算または積分計算の求解処理が、終了条件を満たせずに終了してしまった。
対処：
tol 値を現在の値より大きくすることで、求解条件を緩めて試してみる（このとき、求解精度は落ちます）。
循環参照しています
原因（f(x)とg(x)への定義式登録機能）：
登録した合成関数（「合成関数を登録する」を参照）に、循環参照が発生している。
対処：
f(x)の定義式中にg(x)、g(x)の定義式中にf(x)を、同時に入力しない。
原因（表計算アプリ）：
表中に循環参照（たとえばセル A1 内の「=A1」など）がある。
対処：
循環参照を含むセルの内容を訂正する。
使用可能メモリーの範囲超えです（表計算アプリ）
原因：
入力可能な容量（1,700バイト）を超えてデータを入力しようとした。
連続したセル参照（たとえばセル A1 からはセル A2 を参照、セル A2 からはセル A3 を参照…など）が発生するようなデータを入力した。このように入力すると、メモリーの許容範囲（1,700バイト）を超えていなくても、このエラーが発生します。
対処：
不要なデータを消去し、入力し直す。
連続したセル参照の入力をなるべく減らす。
比較演算子が未入力です（基本計算アプリ、複素数アプリ）
原因：
演算子を含まない式を入力し、真偽判別を実行した。
対処：
等式または不等式を入力し、真偽判別を実行する。
定義されていません
原因（f(x)とg(x)への定義式登録機能）：
f(x) (またはg(x)) が未定義の状態で、f(x) (またはg(x)) を計算しようとした。
対処：
f(x) (またはg(x)) を定義してから、f(x) (またはg(x)) を計算する。
原因（行列アプリ、ベクトルアプリ）：
次元の指定されていない行列メモリーまたはベクトルメモリーを入力して計算しようとした。
対処：
行列メモリーまたはベクトルメモリーの次元を指定してから計算する。
