モジュール番号 3582

方位計測

北の方向や目標の方位を調べることができます。

img_COMP_2022

重要

正確な計測のために、以下をご覧ください。

方位を計測する

  1. 方位計測モードにします。

  2. 方位計測モードに切り替えると、計測が始まります。

  3. 計測したい目標に時計の12時位置を向けて、水平に保ちます。

  4. 目標の16方位と方位角を表示します。

    再計測するときは、Cボタンを押します。

方位の見方

方位:N(北)、E(東)、W(西)、S(南)

3582_36_COMP

方位グラフィックで東西南北を表示します。北方位は3個のmark_squareで表示されます。

3582_36_Graphic_COMP

参考

計測によって示す北方位は磁北です。北方位を真北に変更することもできます。

最初の計測結果を表示後、約1秒ごとに約60秒間計測が続きます。計測が終わると、方位グラフィックの表示が消えて、目標の方位と方位角の表示が[- - -]に変わります。

3582_37_COMP

Cボタンを押しても、4方位(東西南北)と目標の方位が画面に表示されないときは、4方位の代わりに、ベアリングメモリーに記録した方位が表示されている可能性があります。
Eボタンを押して、記録した方位を消去してください。

計測中は、フルオートライト機能でライトを点灯することができません。

方位計測中にアラームなどの音が鳴ったときやLボタンを押してライトを点灯させたときは、一時的に計測が中止します。アラーム音が止まった後、またはライトが消灯した後に計測が再開します。

方位計測モードのとき、何も操作せず2~3分間経過すると、自動的に時刻モードに戻ります。

地図の方向と実際の風景を合わせる(整置)

「整置」とは、地図の北方位をコンパス(方位磁針)の北方位に合わせることです。「整置」をすると、地図と地形の関係を把握しやすくなります。この時計を使って「整置」をするには、地図の北方位を、この時計で計測した北方位に合わせてください。「整置」をしたら、地図の方向と周囲の風景を見比べて現在地や目的地をご確認ください。

現在地や目的地を確認するには、地図を読むための知識と経験が必要です。

目標方位を記録する(ベアリングメモリー)

目標の方位を記録できます。記録した方位を画面に表示すれば、視界がよくないときも目標の方位に進むことができます。

  1. 方位計測モードにします。

  2. 記録したい目標に時計の12時位置を向けて、水平に保ちます。

  3. Eボタンを押します。

  4. 時計の12時位置の方向を目標の方位として記録し、方位グラフィックで表示します。

    3582_38_COMP

    記録した方位を消去する場合は、Eボタンを押します。

方位を補正する

方位計測値のずれを補正する

正確なコンパス(方位磁針)と比較して計測値がずれている場合や登山前に、正しい方位を計測するため、2点補正をしてください。

強い磁力がある場所では正しく計測や補正ができません。

2点補正

  1. 方位計測モードにします。

  2. Eボタンを2秒以上押し続け、12時位置で3個のmark_squareが点滅し、[CALIBRATION][-1-]を表示したら指を離します。

  3. 3582_CAL_COMP_comon
  4. 時計を水平に保ちながら、Cボタンを押します。

  5. 1点目の補正計測が始まり、[- - -]が表示されます。補正計測が成功すると、[Turn 180°]が表示され、6時位置で3個のmark_squareが点滅します。また、1秒後に[CALIBRATION][-2-]が表示されます。

    3582_39_COMP
  6. できるだけ正確に時計を180度回します。

  7. 3582_40_COMP
  8. Cボタンを押します。

  9. 2点目の補正計測が始まり、[- - -]が表示されます。

    補正計測が成功すると、[OK]を表示して、方位計測に切り替わります。

参考

補正に失敗すると、[ERR][-1-]が表示されます。その場合は、手順3から補正をやり直してください。

北方位を真北に設定する(磁気偏角補正)

表示される北方位を磁北ではなく真北にする場合は、磁気偏角の方角(東偏または西偏)と角度を設定します。

磁気偏角は1°(度)単位で、近い方の値を設定してください。
例 「7.4°(度)」の場合:「7°(度)」に設定
例 「7°40’(7 度40 分)」の場合:「8°(度)」に設定

参考

「磁気偏角の方角(東偏または西偏)と角度」は、地形図や登山地図のような等高線が描かれた地図に記載されています。また、国土地理院のホームページなどで調べることもできます。

  1. 方位計測モードにします。

  2. Eボタンを2秒以上押し続け、12時位置で3個のmark_squareが点滅し、[CALIBRATION][-1-]を表示したら指を離します。

  3. 3582_CAL_COMP_comon
  4. Dボタンを押します。

  5. [DEC][0°]が表示されます。

    3582_41_COMP
  6. A(East:東)ボタンまたはC(West:西)ボタンを押して、磁気偏角の方角と角度を設定します。

  7. AまたはCボタンを押し続けると、早送りできます。

    設定範囲:西偏90°~東偏90°

    [OFF]:磁北

    [E]:磁北が真北よりも東(東偏)

    [W]:磁北が真北よりも西(西偏)

    設定を[OFF] に戻すには、AボタンとCボタンを同時に押します。

    3582_42_COMP
  8. Eボタンを押して、設定を終了します。

磁北と真北

北を示す地理用語には磁北と真北の2種類があります。

磁北:コンパス(方位磁針)が示す北

真北:北極点の方向

下図のように、磁北と真北は一致していません。

MagneticNorth_TrueNorth_BK

参考

一般に市販されている地図の「北」は真北のことです。

方位計測のご注意

使用場所

強い磁力の近くで計測すると、計測値に誤差が発生します。以下の物から離れてご使用ください。

永久磁石(磁気アクセサリーなど)、金属類、高圧線、架線、家庭電化製品(テレビ、パソコン、携帯電話など)

室内、特に鉄筋コンクリート構造の建物内では正確な計測はできません。

電車、船、飛行機などの乗り物の中では、正確な計測はできません。

保管場所

時計本体が磁気を帯びた場合、方位計測の精度に影響を及ぼす恐れがあります。以下の物の近くには置かないでください。

永久磁石(磁気アクセサリーなど)、金属類、家庭電化製品(テレビ、パソコン、携帯電話など)

前へ

次へ