モジュール番号 5741

高度計測

気圧の変化量を計測して、高度を表示します。

img_ALTI_2022

重要

時計に内蔵の圧力センサーで計測した気圧の変化量を高度に換算します(相対高度計)。そのため、同じ場所で計測しても、気圧が変化すると表示する値も変化します。また、標高や海抜高度とは異なる値を表示することがあります。登山などで使用する場合は、実際に使用する場所の高度(標高)にこまめに補正してから計測することをおすすめします。

高度補正の値および気圧変化によってはマイナス値が表示されることがあります。

標高や海抜高度と計測値の差を少なくするために、以下をご覧ください。

現在地の高度を確認する

  1. 高度計測モードにします。

  2. 高度計測モードに切り替えると計測が始まり、現在地の高度が表示されます。

    5741_64_ALTI

    最初の約3分間は1秒ごとに、それ以降は設定した間隔で一定時間高度が計測されます(自動計測)。

    自動計測の間隔を設定する方法は、以下をご覧ください。

    再計測する場合は、Aボタンを押します。

    時刻モードに戻るには、Bボタンを押します。

参考

高度計測で時針や分針が液晶表示に重なったときは、計測値を見やすくするために、22秒位置または38秒位置に一時的に針が退避します。約3秒後に針は退避前の状態に戻ります。

高度計測モードに切り替えたときに、前回高度を計測したときの状態が保持されていると、機能針は高度差を示します。

計測範囲:-700m~10,000m(計測単位:1m)
ただし、高度計測値を補正すると、計測範囲は変わります。

計測範囲を超えたときは、[- - -]が表示されます。

高度傾向グラフの見方

5741_ALTI_50m_Graph

1つのmark_squareが10m

高度計測値を補正(オフセット)する

標高と計測値の差を少なくするため、登山の直前など計測の前に高度を補正(オフセット)することをおすすめします。

また、登山の途中でも標高の標識などと照らし合わせてこまめに補正すると、より正確な計測ができます。

参考

現在地の標高は、標識、地図、インターネットなどを使って調べることができます。

標高と計測値の差が発生する原因には、以下のものがあります。

気圧の変化

大気や標高差による温度変化

補正しないで計測すると、標高と計測値の差が大きくなる可能性があります。

  1. 高度計測モードにします。

  2. りゅうずを緩めてから引きます。

  3. 現在地の高度が表示され、高度オフセットモードになります。

    5741_Offset_ALTI_common
  4. りゅうずを回して、高度の値を標高や海抜高度に合わせます。

  5. セット範囲:-3,000~10,000m

    セット単位:1m

    高度の設定値を初期設定(工場出荷時)に戻すには、AボタンとCボタンを同時に押します。

  6. りゅうずを戻し、ロックします。

参考

りゅうずを引いた状態で2分以上何も操作しないと、操作が効かなくなります。その場合は、りゅうずをいったん戻し、再度引いてください。

基準点からの高度差を確認する

基準とする場所と移動後の高度差を秒針で確認できます。登山やトレッキングのとき、高度基準点を設定すると、基準点からの高度差を簡単に計測できます。

高度差計測範囲を設定する

  1. 高度計測モードにします。

  2. りゅうずを緩めてから引きます。

  3. 現在地の高度が表示されます。

    5741_Offset_ALTI_common
  4. Bボタンを2回押します。

  5. 高度差の計測範囲が表示されます。

    5741_65_ALTI
  6. りゅうずを回して、[100m]または[1000m]を選びます。

  7. [100m]:±100mを5m単位で計測

    [1000m]:±1000mを50m単位で計測

  8. りゅうずを戻し、ロックします。

参考

りゅうずを引いた状態で2分以上何も操作しないと、操作が効かなくなります。その場合は、りゅうずをいったん戻し、再度引いてください。

計測する

  1. 地図の等高線を使って、現在地と目的地の高度差を調べます。

  2. 現在地の高度を計測します。

  3. Dボタンを2秒以上押し続けて、現在地を高度基準点に設定します。

  4. [DIFF RESET] arrow_R_ver2021 [RESET]を表示した後、現在地の高度が表示されます。

    機能針が高度基準点との高度差を示します(高度差インジケーター)。この時点では、±0mを示します。

    5741_66_ALTI
  5. 地図で調べた高度差と機能針が示す高度差を比較しながら、目的地に向かって進みます。

  6. 地図で調べた高度差と機能針が示す高度差が同じになる地点が目的地付近です。

    例:高度差が-30m(-300m)のとき

    5741_67_ALTI_Indicator

参考

高度差が設定した値を超えた場合は、機能針が5741_hpa_over(オーバー)または5741_hpa_under(アンダー)を示します。
計測範囲を±100mに設定している場合は、±1000mの設定に切り替えてご使用ください。

高度計の計測範囲(-700m~10,000m)を超えたときや計測エラーが発生したときは、機能針が[0]を示します。

自動計測の間隔を設定する

自動計測の間隔は、5秒または2分から選ぶことができます。

  1. 高度計測モードにします。

  2. りゅうずを緩めてから引きます。

  3. 現在地の高度が表示されます。

    5741_Offset_ALTI_common
  4. Bボタンを押します。

  5. 自動計測の間隔が表示されます。

    5741_68_ALTI
  6. りゅうずを回して、自動計測の間隔を[0'05]または[2'00]から選びます。

  7. [0'05]:1秒おきに3分間計測後、5秒おきに約1時間計測

    [2'00]:1秒おきに3分間計測後、2分おきに約12時間計測

  8. りゅうずを戻し、ロックします。

参考

りゅうずを引いた状態で2分以上何も操作しないと、操作が効かなくなります。その場合は、りゅうずをいったん戻し、再度引いてください。

高度計測モードで、[0'05]に設定したときは約1時間、[2'00]に設定したときは約12 時間何も操作しないと時刻モードに戻ります。

高度を記録する

計測した高度データを手動で記録することができます。また、自動計測で計測された高度データは、自動で記録されます。

記録したデータの確認や削除は、高度記録の確認モードでできます。

手動で高度データを記録する

  1. 高度計測モードにします。

  2. [REC]が表示されるまで2秒以上、Aボタンを押し続けます。

  3. 高度と日時が記録されます。

    高度は、30本まで記録できます。

    31本目のデータを記録すると、一番古いデータが消去されます。

    5741_69_ALTI

参考

ルートログ機能がオフのとき、高度データを記録した後、高度計測モードの通常状態へ自動で戻ります。

ルートログ機能がオンのとき、高度データを記録した後、スマートフォンと接続してデータを転送します。
時計とスマートフォンが接続すると、[REC]から[OK]に変わり、秒針が[RC]からBLE_markに移動します。

5741_70_fl_ALTI

接続に失敗すると、[ERR]を表示します。

自動で高度データを記録する

高度計測モードにすると、以下の高度データが記録されます。記録されるデータは項目ごとに1つです。

Graph_ALTI_Min_Max_BK

最高高度(MAX):Num_circle_5

最低高度(MIN):Num_circle_6

積算上昇高度(ASC):Num_circle_1+Num_circle_3*

積算下降高度(DSC):Num_circle_2+Num_circle_4*

計測値に15m以上の高度差が生じたときに記録されます。

参考

高度計測モード以外のモードに切り替えると、自動計測が終了します。高度計測モードに再び切り替えると、その時点から前回の記録に引き続き積算計測が再開します。

ルートログ機能がオンのときは、高度計測モード以外のモードに切り替えても自動計測を継続します。

自動計測中、ルートログ機能がオンの場合、計測ごとにMAX、MIN、ASC、DSCの現記録値と計測値との比較や更新をします。

接続に失敗すると、[ERR]を表示します。

高度計測のご注意

温度の影響について

高度を計測するときは、以下のように、できるだけ時計自体の温度を一定に保ってください。温度変化の影響を受けると多少の誤差が出ることがあります。

腕につけたままで計測する

温度が安定した場所で計測する

高度計測について

スカイダイビング、ハンググライダー、パラグライダーをしているとき、またはジャイロコプター、グライダーのように短時間で高度が変化する場合は、使用しないでください。

この時計で計測した高度を、専門的または産業レベルで利用しないでください。

航空機内では、機内の気圧で高度を計測するため、機内でアナウンスされる高度と一致しません。

高度計測のしくみ(相対高度)

この時計では、国際民間航空機関(ICAO)が定めている国際標準大気(ISA)の定義をもとに、「相対高度」を表示します。一般的には、高度が上がると気圧は低くなります。

以下の条件下では、正しい計測ができない場合があります。

気象条件により、大気圧に変化が生じたとき

気温の変化が大きいとき

時計が強い衝撃を受けたとき

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