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Memoryアプリ(メモリー管理)

本機はデータの保管場所として、メインメモリー(Main Memory)と保存メモリー(Storage Memory)を備えています。Memoryアプリを使って、これら2つのメモリーエリアを管理します。

 

メインメモリー:

StatisticsアプリやGraph&Tableアプリなどへの入力データや、変数、設定データが保存されるエリアです。

保存メモリー:

画像ファイルやpyファイルなど、比較的大きなデータが保存されるエリアです。このエリアに、メインメモリーデータのバックアップファイルを作成することもできます。

 

h > Memoryを選んでMemoryアプリを起動すると、はじめにMain Memoryタブが現れ、メインメモリーの内容が表示されます。表示をメインメモリーと保存メモリーの間(Main MemoryタブとStorage Memoryタブの間)で切り替えるには、<または>を押します。

CY875_Memory_App_1
CY875_V2_Memory_App_2

Main Memoryタブを使う

Main Memoryタブに表示されるデータ

Main Memoryタブには、下記の名前で本機のデータが表示されます。

データ名

内容

g4m ALPHA MEM

アルファ変数

g4m CONICS

Conic Graphsアプリのデータ

g4m DIST

Distributionアプリのデータ

g4m DYNA MEM

Dyna Graphアプリのデータ

g4m EQUATION

Equationアプリのデータ

g4m FINANCE

Financialアプリのデータ

folder LISTFILE

リスト変数のグループ

g4m LIST n

リスト変数(n = 1~26およびANS)

g4m LISTFILE n

リストファイル(n = 1~6)

folder MAT_VCT

行列・ベクトル変数のグループ

g4m MAT n

行列変数(n = A~ZおよびANS)

g4m VCT n

ベクトル変数(n = A~ZおよびANS)

g4m NUMINEQ

Num Ineqアプリのデータ

g4m RECURSION

Recursionアプリのデータ

g4m SETUP

Settingsニューその他の設定データ

g4m STAT

Statisticsアプリのデータ

g4m SYSTEM

OSおよびアプリ共有データ(クリップボード、計算履歴など)

folder S-SHEET

Spreadsheetアプリのグループ

g4m _SETTING

Spreadsheetアプリの設定データ

g4m SHEET

Spreadsheetアプリのデータ(SHEET は初期ファイルのファイル名)

g4m 各ファイルの名前

Spreadsheetアプリのデータ

g4m TABLE

Graph&Tableアプリの数表データ

g4m Y=DATA

ファンクション変数

folder 3DGRAPH

3D Graphアプリのグループ

g4m 3DGRAPH

3D Graphアプリのデータ

folder DBASE

Databaseアプリのグループ

g4m Periodic

Databaseアプリの周期表データ

g4m Adopted、Atomic、Electoro、Physico、Univers、User

Databaseアプリの物理定数データ

folder GEOM

Geometryアプリのグループ

g4m @IMAGE

Geometryアプリの現在の描画データ

g4m 各ファイルの名前

Geometryアプリのデータ

folder PROBSIM

Prob Simアプリのグループ

g4m PROBSIM

Prob Simアプリのデータ

Main Memoryタブでの操作

全データのバックアップファイルを作成するには

メインメモリーの全データのバックアップファイルを、下記の操作で保存メモリーに保存できます。ファイル名はBACKUP.g4m固定です。保存先のフォルダーを作成したい場合は、あらかじめStorage Memoryタブに移動し、フォルダーを作成してください。

  1. T > [Backup] > [Save Backup Data]を選ぶ。

  2. 保存先のフォルダーを選ぶダイアログが表示されます。

  3. 下記の操作で、保存先のフォルダーを選ぶ。

  4. このフォルダーを選ぶには:

    このように操作する:

    ルートディレクトリー

    ROOTを反転させ、Oを押す。

    その他のフォルダー

    1. 選びたいフォルダーを反転させてOを押し、そのフォルダー内に移動する。

    2. そのフォルダー名が反転している状態で、再度Oを押す。

全データをバックアップファイルから復元するには

下記の操作で、保存メモリーに保存したバックアップファイルから、メインメモリーの全データを復元します。

  1. T > [Backup] > [Load Backup Data]を選ぶ。

  2. バックアップファイルが保存されているフォルダーを選ぶダイアログが表示されます。

  3. 下記の操作で、バックアップファイルが保存されているフォルダーを選ぶ。

  4. このフォルダーを選ぶには:

    このように操作する:

    ルートディレクトリー

    ROOTを反転させ、Oを押す。*

    その他のフォルダー

    1. 選びたいフォルダーを反転させてOを押し、そのフォルダー内に移動する。

    2. そのフォルダー名が反転している状態で、再度Oを押す。*

    データを上書きしてよいか確認するメッセージが表示されます。

  5. メインメモリーの全データをバックアップファイルの内容で上書きするには[OK]、操作をやめるには[Cancel]を選ぶ。

選択したフォルダー内にバックアップファイルが保存されていない場合は、No Dataメッセージが表示されます。

特定のデータまたはグループを保存メモリーにファイルとして保存するには

  1. ファイルとして保存したいデータまたはグループを反転させる。

  2. T > [Save As]を選ぶ。

  3. 保存先のフォルダーを選ぶダイアログが表示されます。

  4. 下記の操作で、保存先のフォルダーを選ぶ。

  5. このフォルダーを選ぶには:

    このように操作する:

    ルートディレクトリー

    ROOTを反転させ、Oを押す。

    その他のフォルダー

    1. 選びたいフォルダーを反転させてOを押し、そのフォルダー内に移動する。

    2. そのフォルダー名が反転している状態で、再度Oを押す。

  6. 表示されるダイアログにファイル名を8文字以内で入力し、Oを押す。

  7. 保存されるファイルの拡張子は.g4mです。

    保存したファイルは、Storage Memoryタブの操作でメインメモリーに読み込むことができます。g4mファイルをメインメモリーに読み込むにはを参照してください。

特定のデータまたはグループを削除するには

  1. 削除したいデータまたはグループを反転させる。

  2. T > [Delete]を選ぶ。

  3. 削除してよいか確認するメッセージが表示されます。

  4. 削除するには[OK]、削除をやめるには[Cancel]を選ぶ。

Storage Memoryタブを使う

Storage Memoryタブに表示されるファイル

Storage Memoryタブには、本機で作成したファイルと、パソコンから本機に転送したファイルが表示されます。

拡張子

内容

g4m .g4m

メインメモリーのデータを保存したファイルです。

g4p .g4p*1

本機で画面をキャプチャーした画像ファイルです。*2

g4p .bmp

ビットマップ形式の画像ファイルです。

g4p .g3p*1

本機より以前のカラーグラフ関数電卓で画面をキャプチャーした画像ファイルです。

py .py

Pythonのスクリプトファイルです。

csv .csv

CSVファイルです。

py 上記以外

本機では使用できないファイルです(本機の操作で削除することは可能です)。

これらの形式のファイルは、グラフウインドウの背景画像として使用できます。

背景画像付きのGeometryアプリデータも、g4pファイルとして保存されます。詳しくは、Geometryアプリに背景画像を表示するを参照してください。

参考

Storage Memoryタブ上のフォルダーは、folderアイコン付きで表示されます。

名前が9文字以上のファイルをパソコンから保存メモリーに転送すると、Storage Memoryタブ上では8文字に短縮表示されます(例:“AAAABBBBCC.py”→“AAAABB~1.py”)。また拡張子が4文字以上のファイルの拡張子は、4文字目以降が省略されます。

Storage Memoryタブでは、1フォルダーにつき200ファイルまでが表示されます。保存メモリー上で200を超えるファイルを扱いたい場合は、複数のフォルダーにファイルを分け、各フォルダー内のファイル数が200以内になるようにしてください。

パソコンからの操作では保存メモリーに4階層以上のフォルダーを作成できますが、本機が内容を表示できるのは3階層目のフォルダー内までです。

ファイル名、フォルダー名として使用できる半角文字は、下記のとおりです。
A~Z a~z 0~9 ! # $ % , ( ) + - . ; = @ [ ] ^ _ ` スペース
ただしファイル名、拡張子ともに、大文字と小文字は同じ文字として扱われます。

Storage Memoryタブでの操作

g4mファイルをメインメモリーに読み込むには

下記の操作で、g4mファイル*をメインメモリーに読み込むことができます。

Main Memoryタブの操作で作成したバックアップファイル、またはMain Memoryタブの操作で個別に保存したファイルです。

重要!

下記操作の手順2で、次のデータに重複が見つかった場合は、上書きしてよいかを確認するメッセージが表示されます。

DYNA MEM、LIST n、LISTFILE n、MAT n、VCT n、Spreadsheetアプリのデータ、DBASEグループのデータ、GEOMグループのデータ

次のデータは、常に上書きされます(確認メッセージは表示されません)。

ALPHA MEM、CONICS、DIST、EQUATION、FINANCE、NUMINEQ、RECURSION、SETUP、STAT、SYSTEM、Spreadsheetアプリの設定データ(_SETTING)、TABLE、Y=DATA、3DGRAPH、PROBSIM

各データの内容については、Main Memoryタブに表示されるデータを参照してください。

  1. メインメモリーに読み込みたいg4mファイルを反転させる。

  2. T > [Load]を選ぶ。

  3. 読み込みが開始されます。読み込み中に右のような確認メッセージが表示されることがあります (詳しくは上記「重要!」を参照)。上書きするには[OK]、操作をやめるには[Cancel]を選んでください。

    読み込みが完了するとComplete!‎と表示されます。

    CY875_V2_Memory_Storage Mem Tab Ope_1

参考

下記の場合は、手順2でT > [Load]を選んでも、読み込みは開始されません。

電池が消耗している場合(Low Batteryエラー)

メインメモリーに十分な空き容量がない場合(Memory Fullエラー)

メインメモリーのデータ項目数が多すぎる場合(Too Much Dataエラー)

g4mファイル以外を選んだ場合(Invalid Typeエラー)

フォルダーを作成するには

  1. フォルダーを作成したい階層(ルートディレクトリーまたはフォルダー内)を表示する。

  2. フォルダーは3階層まで作成できます。

  3. T > [Folder] > [Make Folder]を選ぶ。

  4. 表示されるダイアログにフォルダー名を8文字以内で入力し、Oを押す。

フォルダー名を変更するには

  1. 名前を変更したいフォルダーを反転させる。

  2. T > [Folder] > [Rename Folder]を選ぶ。

  3. 表示されるダイアログにフォルダー名を8文字以内で入力し、Oを押す。

ファイルの詳細情報を表示するには

  1. 詳細情報を表示したいファイルを反転させる。

  2. T > [Detail]を選ぶ。

  3. 詳細情報画面が表示されます。

    g4pまたはg3pファイルの場合は、詳細情報画面でrを押して、画像をプレビューできます。

    詳細情報画面(または画像のプレビュー画面)でuまたはdを押すと、Storage Memoryタブでのファイルの並び順で前後のファイルの詳細情報画面(または画像のプレビュー画面)が表示されます。

ファイルまたはフォルダーを削除するには

  1. 削除したいファイルまたはフォルダーを反転させる。

  2. T > [Delete]を選ぶ。

  3. 削除してよいか確認するメッセージが表示されます。

  4. 削除するには[OK]、削除をやめるには[Cancel]を選ぶ。