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アプリの基本操作

アプリを起動する

  1. hキーを押してHOME画面を表示する。

  2. CY876_Starting Up an Application_1
  3. カーソルキーを使って起動したいアプリのアイコンを反転させ、Oを押す。または、数字かアルファベットのキーを押す。

  4. アイコン右上の表示が1なら1を、AならXAを押します。

アプリ画面構成

CY876_App Screen Configuration_1 + CY876_App Screen Configuration_1

ステータスバー

アプリのウインドウ

タブ

ステータスバー

画面上部のステータスバーには、電池残量や現在の設定、各種の状態、ヘルプメッセージが表示されます。

アプリのウインドウ

アプリの表示エリアです。グラフを表示中のウインドウでは、タブを隠して表示エリアを広げることができます (タブについてを参照)。

タブ

本機のアプリには、複数のタブで構成されているものがあります。タブごとに役割や機能が割り当てられています。現在アクティブなタブは白地、アクティブでないタブは黒地で表示されます。タブを持たないアプリもあります。

タブについて

アプリには、その機能や性質に応じた構成のタブを持っているものがあります。

タブを持つアプリは、タブの構成によって2つのタイプがあります。

一方向タイプ:

タブの始点と終点があります。始点のタブ(最も左のタブ)から>を順次押すことで、終点のタブ(最も右のタブ)に向かって操作を進めるタイプです。

CY876_Using Tabs_1-1
CY876_Using Tabs_1-2
CY875_Using Tabs_1-3

Distributionアプリ

 

<を押すと、始点のタブまで順次、左のタブに移動します。

 

循環タイプ:

タブ間を循環して移動するタイプです。どのタブからでも、>を押すと右のタブに移動します。

CY876_Using Tabs_2

Graph&Tableアプリ

CY875_Using Tabs_3

Pythonアプリ

 

どのタブからでも、<を押すと左のタブに移動します。

タブ両端のtab ltab Rは、矢印の方向にタブがあることを表します。

グラフを表示中のウインドウでDを押すとタブが隠れるので、表示領域を広げることができます。

CY875_Using Tabs_4
CY875_Using Tabs_5

タブは自動的に隠れることもあります。隠れているタブの再表示が可能な場合はステータスバーにtab Uが表示され、Uを押すとタブが表示されます。

アプリへの数値や文字の入力と編集

自然入力とライン入力

本機に式を入力する方法には、自然入力とライン入力があります。自然入力では、教科書どおりの書式で入力します。ライン入力では、常に1行で入力します。分数・ ・一部の関数・ベクトル・行列などを入力する際に、自然入力とライン入力との間で違いがあります。下表は自然入力とライン入力による入力例です。

入力方法

分数・ 

関数(積分の例)

行列

自然入力

CY875_Natural input 04_08
CY875_Natural input 04_09
CY875_Natural input 04_10

ライン入力

CY875_Linear input 04_11
CY875_Linear input 04_12
CY875_Linear input 04_13

入力済みの数値を関数内に引数として取り込むには(自然入力のみ)

例:  1+76 を入力し、1+76 に変更する

1+e7d6llllsI(INS)

CY875_Natural input_1

j

CY875_Natural input_2

sI(INS)を押すと、上の例では 76 が次のキー操作で入力した関数( )の引数となります。

挿入モードと上書きモードを切り替えるには(ライン入力のみ)

上書きモードでは、カーソル位置の文字が入力した文字に置き換わります。sI(INS)を押すたびに、挿入モードと上書きモードの間で切り替わります。カーソルの形が挿入モードでは「Input_insert」、上書きモードでは「Input_overwrite」になります。

アルファベットの入力

アルファベット1文字を入力するにはPを押し(ステータスバーにAlphabet_Aが点灯)、続いてオレンジ色の文字付きのキーを押します。アルファベットのほかに、space(スペース)と”(クオーテーションマーク)も入力できます。*

その他の記号は、C > [All] > [Symbol]から入力します。

アルファロック

キーをアルファロック(アルファベット入力に固定)すると、その都度Pを押さずに続けてアルファベットを入力できます。

sP(Q)を押すとステータスバーにAlphabet_big_lockが表示され、キーがアルファロックされます。アルファロックを解除するには、Pを押します。

参考

Pythonアプリのエディターでは、自動的に小文字のアルファロックになり、ステータスバーにAlphabet_small_lockが表示されます。

式や文字列のコピー・カット・ペースト

入力済みの式や文字列の特定範囲を選んで、コピーまたはカットできます。その内容を、同じアプリや別のアプリにペーストできます。

コピーまたはカットするには

  1. コピーまたはカットしたい範囲の始点に入力カーソル(Input_insert)を移動する。

  2. s0($)を押す。

  3. ステータスバーにClipboardが表示されます(手順4でOを押すまで)。

  4. コピーまたはカットしたい範囲の終点にカーソルを移動する。

  5. Oを押すと表示されるメニューから、[Copy]または[Cut]を選ぶ。

  6. 始点と終点の指定は逆でも構いません。

ペーストするには

  1. ペーストしたい位置に入力カーソル(Input_insert)を移動する。

  2. s.(%)を押す。

アプリ内でよく使うメニュー

S Settings メニュー(アプリの設定を変更する)

Settingsメニューには、現在使っているアプリに応じた設定項目が表示されます。複数のアプリが共有している項目と、特定アプリ専用の項目が含まれます。

アプリの設定を変更するには

  1. hを押し、アプリを選び、Oを押す。

  2. Sを押してSettingsメニューを表示し、アプリの設定を変更する。

  3. 右端にスイッチ(オフ:Switch Off、オン:Switch On)がある場合、Oを押してオフとオンの間で切り替えます。

    設定項目と選択肢の詳細は、Settingsメニュー詳細を参照してください。

V Variableメニュー(変数を入力する)

Variableメニューは、計算式や数式の中に変数を入力するときに使います。

この変数を呼び出すには:

このメニュー項目を選ぶ:

詳しくは:

アルファ変数

V > [Alpha]

アルファ変数の利用

ファンクション変数

V > [Function]

ファンクション変数の利用

関数式を入力するには

ベクトル変数

V > [Vector]

計算式の中にベクトルを入力する

ベクトル変数を保存する

行列変数

V > [Matrix]

計算式の中に行列を入力する

行列変数を保存する

リスト変数

V > [List]

計算式の中にリストを入力する

リスト変数を保存する

参考

各変数のメニューには、変数に保存されている内容がライン形式で表示されます。

C Catalogメニュー(関数やコマンドを入力する)

Catalogメニューは、すべての関数・コマンド・アプリデータ変数*・記号を網羅した一覧です。

特定の入力値や出力値が自動的に格納される変数です。

Catalogメニューに含まれる項目について詳しくは、Catalogメニュー詳細を参照してください。

参考

PythonアプリとBase-NアプリでCを押すと、それぞれアプリ専用のCatalogメニューが表示されます。詳しくは、各アプリの章を参照してください。

T Toolsメニュー(アプリの操作オプションを表示する)

Tを押すと、起動中のアプリや使用中のタブに応じた内容のメニューが表示されます。

反転している行の右端にToolsが表示されているときは、その行がTを押したときに表示されるToolsメニューの操作対象となることを表します。

F Formatメニュー(表示形式を切り替える)

sFを押す*と表示されるFormatメニューを使って、計算結果やセルの詳細表示を、現在とは別の表示形式に切り替えることができます。Formatメニューに含まれる項目について詳しくは、計算結果の表示変換(Formatメニュー)を参照してください。

S > [FORMAT Key]FORMAT‎ Decimalの場合(初期設定)。

メニューやダイアログの操作(オプション番号の使い方)

アプリ内で特定のキー(CTなど)を押したり、何かを実行しようとしたりすると、メニューやダイアログが表示されます。

CY876_Menu and Dialog Operations_1

メニューの例

CY875_V2_Menu and Dialog Operations_2

ダイアログの例

こうしたメニューやダイアログ上の項目を選択するには、2とおりの方法があります。

方法1:d/uを使って選択したい項目を反転させ、Oを押す。

方法2: 選択したい項目の左側に付記されている、数字またはアルファベットのキー*を押す。
各項目左側の数字やアルファベットを「オプション番号」と呼びます。

A~Lを入力するには、XA)Lを押します(Pを押す必要はありません)。
M~Zを入力するには、P7MP0Zを押します。この場合は、必ず先にPを押してください。

参考

オプション番号を使ってメニューやダイアログを操作する場合、現在画面上には表示されていない項目であっても、項目に対応する数字またはアルファベットのキーを押すことで、その項目を選択できます。詳しくは、下記の操作例をお試しください。

オプション番号は、S > [Show Option Numbers]がオンのとき表示され、オフのときは表示されません (初期設定ではオン)。なおオプション番号が表示されていないときでも、数字またはアルファベットのキーを使ったメニューやダイアログの操作は有効です。

オプション番号を使ったメニュー操作例

この例では、Calculateアプリを起動してSettingsメニューを表示し、オプション番号を使って下記の操作をします。

[Complex Mode](複素数結果表示)の設定を[a‎+‎b‎i]にする

[Show Option Numbers](オプション番号表示)の設定をオフにし、再びオンにする

 

  1. h > Calculateを選ぶ。

  2. Sを押す。

  3. Settingsメニューが表示されます。

    [Complex Mode]の左側には「Guide2」が表示されているのを確認してください。

    CY876_Menu Operations Using Option Numbers_1
  4. uを押す。

  5. メニューの最後の行に移動します。

    [Show Option Numbers]の左側には「Guide8_B」が表示されているのを確認してください。

    CY876_Menu Operations Using Option Numbers_2
  6. 2を押して、[Complex Mode]を選択する。

  7. Complex Mode設定の選択肢の一覧が表示されます。

    CY876_Menu Operations Using Option Numbers_3
  8. 2を押して、[a‎+‎b‎i]を選択する。

  9. Complex Mode設定がa‎+‎b‎i‎に切り替わり、Settingsメニューに戻ります。

    CY876_Menu Operations Using Option Numbers_4
  10. 8を押して、[Show Option Numbers]を選択する。

  11. [Show Option Numbers]の設定がオフ(Switch Off)に切り替わり、メニュー項目左側のオプション番号が表示されなくなります。

    CY876_Menu Operations Using Option Numbers_5
  12. もう一度8を押す(またはOを押す)。

  13. [Show Option Numbers]の設定がオン(Switch On)に切り替わり、再びオプション番号が表示されます。

オプション番号を使ったメニュー操作ができないケースについて

数値を直接入力するタイプの設定項目が反転しているときは、キーを押すと入力ダイアログが表示されるため、オプション番号を使った操作は無効です。このような場合、オプション番号はグレーで表示されます。

CY876_Cases when Option Number Operations_1
CY876_Cases when Option Number Operations_2

画面キャプチャー機能を使う

本機の画面に表示中の内容をキャプチャーするには、sk(&)を押します。キャプチャーに成功すると、画面の中央にCapt0101の部分は01~20の番号)と表示されます。

CY875_Using Screen Capture Function_1

キャプチャーした結果の画像ファイルは、保存メモリーのCaptフォルダーに保存されます。

キャプチャー画像の保存形式

キャプチャー画像の保存形式は、.g4pまたは.bmpのどちらかです(初期設定では.g4p)。詳しくはキャプチャー画像のフォーマットを指定する(Capture Format)を参照してください。

キャプチャーした画像を確認するには

MemoryアプリのStorage Memoryタブにある Capt フォルダーを開くと確認できます。詳しくはStorage Memoryタブを使うを参照してください。

キャプチャーした画像の利用方法

.g4p形式で保存した画像は、グラフウインドウの背景に表示する画像として利用できます(Background(グラフ)を参照)。.bmp形式で保存した画像は、パソコンに転送して利用できます(本機とパソコンを接続するを参照)。

キャプチャーができないケース

下記のような場合はsk(&)を押したとき画面の中央にNot Captが表示され、キャプチャーできません。

保存メモリーの空き容量不足

キャプチャー画像の保存形式として.bmpが指定されているときに、Capt01.bmpからCapt20.bmpまでの全部のファイル名を使用済み

キャプチャー画像の保存形式として.g4pが指定されているときに、Capt01.g4pからCapt20.g4pまでの全部のファイル名を使用済み

電池の残量不足

試験モードに入っている

故障とお思いになる前に

操作中に問題が発生し続ける場合は、本機の故障とお思いになる前に、下記①から順番に操作をお試しください。

  1. 本機の設定をリセットする

    1. h > Systemを選ぶ。

    2. [Reset] > [Settings]を選ぶ。

    3. 表示されるダイアログで[OK]を選ぶ。

    問題が解決しない場合は、②をお試しください。

  2. RESTARTボタンを押して本機を再起動する

  3. 重要!

    緊急時以外はRESTARTボタンを押さないでください。通常、RESTARTボタンを押して本機を再起動しても、本機のメモリーに保存済みのデータは保持されます。ただし、押した時点で編集中のデータ、あるいは入力中で確定する前のデータは、保持されません。

    CY875_Before Assuming Malfunction_1 + CY875_Before Assuming Malfunction_1

    RESTARTボタン

    RESTARTボタンを押した後は、画面の表示に従って、順次下記の各項目を設定してください。

    Language(表示言語)・Country(国)・Display Settings(ディスプレイの明るさ)・Power Properties(オートパワーオフとバックライト点灯時間)・Battery Settings(電池の種類)

    それぞれの設定については、Systemアプリ(システム管理)を参照してください。

    問題が解決しない場合は、③をお試しください。

  4. 本機のメモリーをリセットする

  5. 下記の操作前に、重要なデータはノートに書くなどして、控えを残してください。(2)の操作で、本機のメインメモリーのデータがすべて消去されます。(3)の操作で、本機のすべての設定が初期状態に戻り、メインメモリーと保存メモリーのデータがすべて消去されます。

    1. h > Systemを選ぶ。

    2. [Reset] > [Main Memory]を実行する。

    3. 動作が改善しない場合は、[Reset] > [Initialize All]を実行する。

    リセットについて詳しくは、本機をリセットする(Reset)を参照してください。

ローバッテリー警告について

下記のローバッテリー警告が現れたら、本機の電源を切り、ただちに電池を交換してください。

CY875_Low Battery Warning_1

重要!

ローバッテリー警告が現れた後も電池を交換せずに使用を続けると、メモリーを保護するために自動的に電源が切れ、電源を入れることができなくなります。

ローバッテリー警告が現れた後も電池を交換せずに放置すると、メモリーの内容が完全に消去されてしまう恐れがあります。

ローバッテリー警告が現れた後は、電池を交換するまで、パソコンにデータを転送することはできません。