巻末資料
CSVファイルの利用
本機のリスト変数や行列変数、またはSpreadsheetアプリのデータを、CSVファイルとして保存できます。また、本機の保存メモリー(Storage Memory)に保存したCSVファイルを、リスト変数や行列変数、またはSpreadsheetアプリに読み込むことができます。
重要!
CSVファイルの保存先、読み込み元のメモリーエリアとしては、保存メモリーが使われます。
CSVファイルの保存や読み込みの際は、区切り記号と小数点の指定にご注意ください。指定については、CSVファイルの入出力フォーマットを指定する(CSV Format)を参照してください。
読み込み時のCSVファイル条件
本機のCalculateアプリ、Statisticsアプリ、またはSpreadsheetアプリから出力したCSVファイルや、パソコンから本機の保存メモリーに転送したCSVファイルが利用できます。読み込みが可能なCSVファイルは、下記のとおりです。
区切り記号がカンマ( , )またはセミコロン( ; )、小数点がピリオド( . )またはカンマ( , )のCSVファイル。 区切り記号がタブのCSVファイルには、対応していません。
改行コードはCR、LF、またはCRLF に対応しています。
CSVファイルの各列1行目(または1列目の1行目)のデータがダブルクオーテーションマーク( " )またはクオーテーションマーク( ’ )で囲まれた文字列の場合、本機への読み込みを実行すると、CSVファイル上のすべての列の1行目のデータは無視され、2行目以降が読み込まれます。
CSVファイルのファイル名は、8文字以下の半角文字のみに対応しています。
CSVファイルへの保存とCSVファイルからの読み込み
重要!
行列変数、リスト変数、またはSpreadsheetアプリのデータをCSVファイルとして保存する際に、一部のデータは次のように変換されます。
分数データ: 計算式に変換されます(例:23
4 → =2+3/4)
、データ: 小数に変換されます(例: → 2.236067977)
行列変数やリスト変数をCSVファイルとして保存すると、変数が格納していた複素数データの虚数部分は省略されます (結果として実数部分のみとなります)。
次のようなCSVファイルを読み込もうとすると、エラーとなります。
変換不可能なデータ(式や文字列)が含まれているCSVファイルを読み込もうとした。このような場合はエラーメッセージが表示され、CSVファイル上の変換できなかったデータの位置が、例えば“row 2”(2行目)、“column 3”(3列目)のように表示されます。
列数が999を超えるか、行数が999を超えるCSVファイルのデータを、行列変数に読み込もうとした。
列数が26を超えるか、行数が999を超えるCSVファイルのデータを、リスト変数またはSpreadsheetアプリに読み込もうとした。
このような場合は“Invalid Data Size”エラーとなります。
行列変数をCSVファイルに保存するには(Calculateアプリ)
-
CalculateアプリのMatrixタブを表示する。
-
CSVファイルに保存したい行列変数を反転させ、T > [CSV] > [Save As]を選ぶ。
-
下記の操作で、保存先のフォルダーを選ぶ。
-
選びたいフォルダーを反転させてOを押し、そのフォルダー内に移動する。
-
そのフォルダー名が反転している状態で、再度Oを押す。
-
表示されるダイアログにファイル名を8文字以内で入力し、Oを押す。
保存先のフォルダーを選ぶダイアログが表示されます。
このフォルダーを選ぶには: |
このように操作する: |
---|---|
ルートディレクトリー |
ROOTを反転させ、Oを押す。 |
その他のフォルダー |
|
CSVファイルを行列変数に読み込むには(Calculateアプリ)
-
CalculateアプリのMatrixタブを表示する。
-
CSVファイルを読み込みたい行列変数を反転させる。
-
T > [CSV] > [Load]を選ぶ。
-
表示されるダイアログで読み込みたいCSVファイルを反転させ、Oを押す。
指定した行列変数にデータがある場合、そのデータは以下の操作によって上書きされます。
リスト変数をCSVファイルに保存するには(Statisticsアプリ)
下記の操作で、現在開いているリストファイル(List Editor上のすべてのリスト変数)が、CSVファイルとして保存されます。
-
StatisticsアプリのList Editorタブを表示する。
-
T > [CSV] > [Save As]を選ぶ。
-
下記の操作で、保存先のフォルダーを選ぶ。
-
選びたいフォルダーを反転させてOを押し、そのフォルダー内に移動する。
-
そのフォルダー名が反転している状態で、再度Oを押す。
-
表示されるダイアログにファイル名を8文字以内で入力し、Oを押す。
保存先のフォルダーを選ぶダイアログが表示されます。
このフォルダーを選ぶには: |
このように操作する: |
---|---|
ルートディレクトリー |
ROOTを反転させ、Oを押す。 |
その他のフォルダー |
|
CSVファイルをList Editorに読み込むには(Statisticsアプリ)
-
StatisticsアプリのList Editorタブを表示する。
-
CSVファイルの読み込み方に応じて、次のいずれかを実行する。
-
表示されるダイアログで読み込みたいCSVファイルを反転させ、Oを押す。
これをするには: |
このメニュー項目を選ぶ: |
---|---|
特定の列から読み込みを開始する |
T > [CSV] > [Load] > [List] |
List Editorの全内容を上書きする |
T > [CSV] > [Load] > [File] |
手順2で[List]を選んだ場合は、カーソルのあるセルの列から読み込みが開始され、CSVファイルに含まれる列数分だけList Editor上の列が上書きされます。
スプレッドシートをCSVファイルに保存するには(Spreadsheetアプリ)
-
SpreadsheetアプリのSpreadsheetタブを表示する。
-
必要に応じてT > [Recalculate]を選び、スプレッドシートの内容の再計算を実行する。
-
T > [CSV] > [Save As]を選ぶ。
スプレッドシートをCSVファイルに保存する際に、再計算は自動的には行われません。スプレッドシートに等号 (=) で始まる定義式が含まれている場合は、必ず再計算を実行してください。
等号 (=) で始まる定義式は、CSVファイルには保存されません。計算結果の数値だけが保存されます。
ERRORが表示されているセルのデータは、空白となります。
保存先のフォルダーを選ぶダイアログが表示されます。
この後は、行列変数をCSVファイルに保存するには(Calculateアプリ)の手順3以降に従って操作してください。
CSVファイルをスプレッドシートに読み込むには(Spreadsheetアプリ)
-
SpreadsheetアプリのSpreadsheetタブを表示する。
-
T > [CSV] > [Load]を選ぶ。
-
表示されるダイアログで読み込みたいCSVファイルを反転させ、Oを押す。
指定したCSVファイルの内容が、スプレッドシートに読み込まれます。
計算の優先順位
本機は下記の優先順位に従って計算します。
基本的に左から右へと計算されます。
カッコが使用された場合、カッコ内の計算が最優先されます。
個別の演算命令ごとの優先順位は、下記の通りです。
1 |
カッコ内の式 |
2 |
タイプA関数 |
3 |
タイプB関数(後置関数) 、、、、、、 エンジニアリング記号 |
4 |
べき乗( |
5 |
分数 |
6 |
、メモリー名、または変数名直前の、乗算記号が省略された乗算: 2、5Aなど |
7 |
負符号((-)) タイプC関数(前置関数) リスト計算関数(∆List) 基数の接頭辞(d、h、b、o) |
8 |
タイプA関数、タイプC関数、またはカッコ直前の、乗算記号が省略された乗算: 、A log(2) など |
9 |
順列(P)、組み合わせ(C)、複素数極座標記号(∠) |
10 |
単位換算コマンド |
11 |
×、÷、Int ÷、Rmdr |
12 |
+、− |
13 |
関係演算子: =、≠、>、<、≥、≤ |
14 |
And(論理演算子)、and(ビット演算子) |
15 |
Or、Xor(論理演算子)、or、xor、xnor(ビット演算子) |
参考
同順位の関数が連続しているときは、計算は右側から左側の順に実行されます。
複合関数は右側から左側の順に計算されます。
負数を使った計算では、負数にカッコを付けることが必要な場合があります。例えば「-2の2乗」を計算したい場合、「」と入力する必要があります。これは、後置関数の(上表の3番目)が、前置記号の負符号(上表の7番目)よりも優先順位が高いためです。
例:
s-(M)2iE
(s-(M)2)iE
kキーを押したときに入力される内容は、S > [Key]の設定によって変わります。入力した計算式によっては計算の優先順位が変わるため、同じキー操作で入力した式であっても、設定によって異なる結果となる場合があります。
例: 100*2k2E
S > [Key] > [
(Power)]の場合
「」の計算が優先されるため、となります。

S > [Key] > [
(Sci Notation)]または[
(Sci Notation)]の場合
「」の計算が優先されるため、となります。

エラーメッセージ一覧
一般的な計算時のエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
Syntax ERROR |
計算式の書式に誤りがある。 |
計算式を訂正する。 |
Math ERROR |
計算結果が本機の出力範囲を超えた。 計算の途中経過または最終的な計算結果が本機の出力範囲を超えた。 数学的な誤り(0による除算など)。 |
入力した数値を確認し、本機が出力できる範囲内に修正する。 |
Stack ERROR |
数値用、命令用スタックを超える計算式が実行された。 |
計算式を簡略化して、使用可能なスタックの範囲内に収める。 |
行列用、ベクトル用スタックを超える計算式が実行された。 |
計算式を2つ以上に分けて、使用可能なスタックの範囲内に収める。 |
|
Input value must be integer |
整数を入力すべき箇所に整数でない値を入力した。 |
整数を入力する。 |
Input value must be a matrix |
行列を入力すべき箇所に行列でない値を入力した。 |
行列を入力する。 |
Input value must be a matrix or vector |
行列またはベクトルを入力すべき箇所に、行列またはベクトルでない値を入力した。 |
行列またはベクトルを入力する。 |
Input value must be a list |
リストを入力すべき箇所にリストでない値を入力した。 |
リストを入力する。 |
Input value must be a real number |
実数を入力すべき箇所に実数でない値を入力した。 |
実数を入力する。 |
Invalid Polar Form |
極形式(∠)のまたはに虚数を入力した。 |
入力値を確認する。 |
Wrong argument size relationship. |
2つの引数の大小関係が構文の要件と逆になっている (例:3C10など)。 |
構文どおりの大小関係となるように、値を変更する。 |
Non-Real ERROR |
S > [Complex Mode] > [Real]が指定されているときに、引数は実数だが計算結果が複素数となるような計算を行った。 |
[Complex Mode]の指定を[Real]以外に変更する。 |
Can’t Simplify |
ISimp関数を使って分数を約分しようとしたが、指定した約数で約分できなかった。例えば4/8の約分時に、約数として3を指定した。 |
約分可能な約数を指定するか、約数を指定せずにISimp関数を実行する。 |
Can’t Solve! Adjust initial value or bounds. Then try again. |
Solverを使った計算を実行したが、指定された初期推定値では解が求められなかった。 |
初期推定値または入力式を修正する。 |
Time Out |
Solverを使った計算において、解が収束しなかった。 |
初期推定値をより解に近い値に変える。 |
Conversion ERROR |
異なるカテゴリーから選んだ2つの単位換算コマンドを使って計算しようとした。 換算式の中で1つのコマンドを2回使って計算しようとした。 |
換算式の中に、同じカテゴリー内の異なる2つのコマンドを指定する。 |
Invalid Type |
不正なデータタイプが設定されている。 |
有効なデータを設定する。 |
リスト・行列・ベクトル計算時のエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
Invalid list, matrix or vector |
リスト、行列、またはベクトルの使い方が正しくない。 |
bを押してエラー箇所を表示し、誤りを訂正する。 |
Dimension ERROR |
次元(大きさ)の不適切な行列、ベクトル、またはリストで計算を行った。 |
行列、ベクトル、またはリストの次元(大きさ)を確認する。 |
Complex Number In List |
要素に複素数を含むリストを、複素数が無効な計算や操作で使った。 |
リスト内の要素を、すべて実数に修正する。 |
Complex Number In Matrix |
要素に複素数を含む行列を、複素数が無効な計算や操作で使った。 |
行列内の要素を、すべて実数に修正する。 |
Complex Number In Matrix or Vector |
要素に複素数を含む行列またはベクトルを、複素数が無効な計算や操作で使った。 |
行列またはベクトル内の要素を、すべて実数に修正する。 |
Improper Number of Elements |
上限を超えるような要素数を指定して、リスト、行列、またはベクトルを作成しようとした。 |
リストの要素数は999以内、行列の要素数は999行×999列以内で指定する。ベクトルの要素数は1行×999列または999行×1列以内で指定する。 |
Equationアプリのエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
Infinitely Many Solutions |
連立方程式の解が無数に存在する。 |
– |
No Solution |
連立方程式の解が存在しない。 |
– |
No Variable |
変数を含まない方程式でSolverを使った計算を実行しようとした。 |
変数を含む方程式を入力する。 |
Graph&Table・Recursion・Dyna Graph・Conic Graphsアプリのエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
Range ERROR |
不適切なView Windowの設定値を入力した。 |
View Windowの設定値を適切な値に修正する。 |
Circular ERROR |
入力した2つの漸化式に相互参照がある。 |
相互参照が解消されるように、漸化式を変更する (詳しくは漸化式を入力または編集するにはの「参考」を参照)。 |
No Variable |
Dyna Graphアプリで、ダイナミックグラフに使われている関数式の中に変数がない。 |
関数式の中に変数を含める。 |
No item is selected |
グラフ描画やテーブル作成を実行しようとしたが、関数式が1つも選択されていない。 |
関数式を選択してから、再実行する。 |
Equation does not have a parameter. |
モディファイ機能を実行しようとしたが、変数を含む関数式が1つも選択されていない。 |
変数を含む関数式を1つだけ選んだ状態で実行する。 |
Condition ERROR |
変数を含む関数式が2つ以上選択されているときに、モディファイ機能を実行しようとした。 |
|
Expression in use |
モディファイ機能の実行中に、現在グラフの描画に使っている関数式のエリアを選択して、関数式のコピーを実行しようとした。 |
他のエリアを選択してコピーを実行する。 |
Too Many Variables |
6つ以上の変数を持つ関数式を使ってモディファイ機能を実行しようとした。 |
関数式に含まれる変数を5つ以内にする。 |
Invalid Graph Type |
Graph&Tableアプリで下記(a)~(d)いずれかの関数式を選び、T > [Modify]を実行しようとした。 Graph&Tableアプリで下記(a)~(d)いずれかの関数式を選び、数表を作成しようとした。
|
別のタイプの関数式を選んで、操作をやり直す。 |
Too Many Sectors |
グラフ解析機能(Graph Solve)の[] > [Root]、 [] > [Intersection]、または[] > [Mixed]を使った計算を実行したが、指定した範囲内に21個以上の根(または交点)があった。 |
指定範囲を狭くして、計算をやり直す。 |
Statisticsアプリのエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
Condition ERROR |
異なるタイプの統計グラフを同時に描こうとした。 |
複数のグラフ設定を使ってグラフを描くを参照してください。 |
Data is in use |
T > [Save Residuals in List]またはT > [Save Result in List]を選ぶと表示されるダイアログで、使用中のリストを保存先として指定した。 |
内容が空のリスト番号を指定する。 |
Spreadsheetアプリのエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
Range ERROR |
ペーストや読み込みなどの操作で、セル範囲を超えてしまった。 |
セル範囲を超えない指定で操作をやり直す。 |
Circular ERROR |
循環参照が起こった(例:セルA1に“=A1”と入力した、など)。 |
セルへの入力内容を訂正し、循環参照を回避する。 |
Memoryアプリのエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
Memory ERROR |
残りメモリー容量を超えた計算や、メモリーへの保存操作などを実行した。 |
保存するデータの内容を簡略化し、残り容量以内に収める。 不要なデータを削除して、メモリーの残り容量を増やす。 |
Folder has over 200 files. Some will be skipped. |
Memoryアプリで保存メモリーのファイルリストを表示したとき、開こうとしたフォルダー内に200を超えるファイルがある。 |
パソコンからの操作で、保存メモリー上の各フォルダー内のファイル数が200を超えないように、複数のフォルダーにファイルを振り分ける。 |
Sub-folders in this folder cannot be displayed. |
Memoryアプリで保存メモリー上の3階層目のフォルダーを表示したとき、その中に4階層目のフォルダーが存在する。(4階層目のフォルダー自体は表示されますが、開くことはできません。) |
パソコンからの操作で、3階層以内のフォルダーに、本機で扱いたいファイルを格納する。 |
Too Much Data |
データ項目の数が多すぎる。 |
必要のないデータを削除する。 |
Invalid Name |
入力したファイル名に無効な文字がある。 |
正しい文字を使い有効なファイル名を入力する。 |
Invalid Type |
不正なデータタイプが設定されている。 |
有効なデータを設定する。 |
Storage Memory Full |
保存メモリーの容量が不足している。 |
必要のないデータを削除する。 |
Data ERROR |
データエラーが発生した。 |
正しいタイプのデータを書き込んでいるか確認し、やり直す。 |
Memory Full |
g4mファイルをメインメモリーに読み込もうとしたが、十分な空き容量がない。 |
不要なデータを削除して、g4mファイルをロードするための空き容量を確保する。 |
File System ERROR |
本機とパソコンをUSB接続し、本機のメモリーをパソコンからの操作で誤ってフォーマットしてしまった。(その後USB接続を切断すると、このメッセージが表示されます。) |
フォーマットした時点で、本機のメモリー上のすべてのデータは削除されています。対処については、誤って本機のメモリーをフォーマットしてしまったときはを参照してください。 |
本機内部の電子部品の寿命などで、メモリー領域の致命的な破壊が発生した。 |
メッセージとともに表示されるメニューから[Initialize All]を選び、Oを押してください。それでも復旧しない場合は、お買い上げの販売店または最寄りのカシオサービスセンターまでご連絡ください。 |
誤って本機のメモリーをフォーマットしてしまったときは
誤ってフォーマットしてしまった結果として本機の画面にFile System ERRORメッセージが表示された場合は、本機を初期化する必要があります。

下表に従って操作してください。
これをするには: |
このように操作する: |
---|---|
フォーマットの実行後にパソコンから本機に転送したデータがある場合、そのデータをパソコンに保存してから、本機を初期化する |
本機の画面に再度File System ERRORメッセージが表示されます。 |
本機を初期化して、本機のメモリーに残っているすべてのデータを破棄する |
[Initialize All]を反転させ、Oを押す。 |
データ転送関連のエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
USB Connect ERROR |
データ通信中に、USBケーブル接続が切断された。 |
本機とパソコンを、USBケーブルで正しく接続し直す。 |
3D Graphアプリのエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
No item is selected |
グラフ描画を実行しようとしたが、関数式が1つも選択されていない。 |
関数式を選択してから、再実行する。 |
Intersection requires two or more objects. |
LineテンプレートまたはPlaneテンプレートによる3Dグラフが2つ以上描画されていないのに、グラフの交点を求めようとした。 |
LineテンプレートまたはPlaneテンプレートによる3Dグラフを2つ以上描画してから、操作をやり直す。 |
Relationship requires two or more objects. |
LineテンプレートまたはPlaneテンプレートによる3Dグラフが2つ以上描画されていないのに、グラフの関係性を求めようとした。 |
LineテンプレートまたはPlaneテンプレートによる3Dグラフを2つ以上描画してから、操作をやり直す。 |
Geometryアプリのエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
First select a segment. |
線分を選択せずに、垂直二等分線を作図しようとした。 |
作図に必要な図形を正しく選択してから、操作をやり直す。 |
First select a line and point. |
線分と点を選択せずに、垂線または平行線を作図しようとした。 |
|
First select 2 points or a segment. |
2つの点または1本の線分を選択せずに、中点を作図しようとした。 |
|
First select the applicable figure. |
2本の線を選択せずに、交点を作図しようとした。 アニメーションの作成に必要な図形を選択せずに、T > [Animate] > [Add Animation]または[Replace Animation]を実行しようとした。 アニメーションテーブルの作成に必要な図形を選択せずに、T > [Animate] > [Add Table]を実行しようとした。 |
|
First select 2 segments. |
2本の線分を選択せずに、角の二等分線を作図しようとした。 |
|
Range ERROR |
不適切なView Windowの設定値を入力した。 |
F (Zoom to Fit)を押すか、T > [View] > [View Window] > [Pre-set Windows] > [Initialize]を選ぶ。 |
Edit Animations画面で、t0 = t1となる指定をしようとした。 |
t0 と t1 に異なる値を指定する。 |
|
Too Many Objects! |
作業用メモリーがほぼ一杯になっている。 |
不要な図形を削除するか、新規ファイルを開いて操作する。 |
Too Many Objects! Work memory cleared. |
作業用メモリーが一杯になった。 |
不要な図形を削除するか、新規ファイルを開いて操作する。 |
Invalid Measurement |
T > [Option] > [Expression]を使って入力した計算式が、存在しない測定値を参照している。 |
入力した計算式が、画面上に表示されている測定値だけを参照しているか確認する。 |
Too Many Animations |
10件を超えるアニメーションを追加しようとした。 |
Edit Animations画面を使って不要なアニメーションを削除するか、新規ファイルを作成して新規にアニメーションを作成する。 |
First select point(s). |
点を1つも選択せずに、T > [Animate] > [Trace]を実行しようとした。 |
1つ以上の点を選んでから、操作をやり直す。 |
Too Many Trace Points |
10個を超えるトレース点を指定しようとした。 |
10個以内の点を選んでから、操作をやり直す。 |
Too Many Columns |
26列を超えるアニメーションテーブルを追加しようとした。 |
アニメーションテーブルから不要な列を削除してから、操作をやり直す。 |
First configure animation settings. |
アニメーションが1つもない状態で、アニメーションを実行しようとした。 アニメーションが1つもない状態で、T > [Animate] > [Add Table]を実行しようとした。 |
アニメーションを追加してから、操作をやり直す。 |
Cannot Add Animation |
ロックされている点など、アニメーションに追加できない点を選択して、[Add Animation]または[Replace Animation]を実行しようとした。 アニメーションがすでに設定されている点を選択して、[Add Animation]または[Replace Animation]を実行しようとした。 |
アニメーションに追加可能な点を選択してから、操作をやり直す。 |
Select the applicable measurement icon. |
アニメーションテーブルを追加できない測定値アイコンを選択して、T > [Animate] > [Add Table]を実行しようとした。 |
アニメーションテーブルが追加可能な測定値アイコンを選択してから、操作をやり直す。 |
First configure animation settings and create a table. |
アニメーションテーブルを作成していない状態で、T > [Animate] > [Display Table]を実行しようとした。 |
アニメーションテーブルを作成してから、再度実行する。 |
Create at least one figure with a fill color. |
塗りつぶした図形が1つもない状態で、面積計算(T > [Option] > [Area Calc])を実行しようとした。 |
塗りつぶした図形を描画してから、再度実行する。 |
設定に関するエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
Out of Domain |
入力可能範囲外の値を入力した。 |
範囲内の値を入力する。 |
Invalid Setting |
View Window設定として不適切な値を入力した。 |
設定可能な範囲内の値を入力する。 |
範囲指定の画面で不適切な値を入力し、実行しようとした。 |
適切な範囲の値を入力する。 |
|
ステップ値として0を指定して、数表を作成しようとした。 |
0以外のステップ値を指定する。 |
|
View Window設定として不可能な組み合わせの値を入力した ( Minimum=10、 Maximum=10など)。 |
設定可能な組み合わせの値を入力する。 |
|
Recursionアプリで、開始値 ≥ 終了値となるような指定を行い、テーブルを作成しようとした。 |
開始値 < 終了値となるような値に変更する。 |
|
関数計算や、StatisticsアプリまたはFinancialアプリでの計算実行時に、内部計算において数学的エラー(0による除算など)が発生した。 |
計算不可能な値が入力されているので、別の値を入力し、計算をやり直す。 |
|
3D Graphアプリで、テンプレートの係数に不適切な値を入力した。 |
係数に、3Dグラフを定義できる値を入力する。 |
|
Out of Range |
計算結果が本機の表示可能範囲を超えている。 |
計算式を変更する。 |
その他のエラー
メッセージ |
エラー内容 |
対策 |
---|---|---|
No Data |
指定したデータが存在しない (データを何も保存していないリストや変数を指定した)。 |
データの指定を変更する。 |
Not Enough Elements |
計算の対象としてリストを指定したが、そのリストがその計算の実行に必要な要素数を持っていない。 |
実行しようとした計算に必要な要素数を確認し、リストの要素数を調整する。 |
すべての要素が0のリストを度数(Frequency)データとして指定して、統計計算を実行しようとした。 |
0より大きい値を各要素に持つリストを度数データとして指定する。 |
|
CSV error in row [A] or column [B] |
読み込んだCSVファイルに変換不可能なデータが含まれていた。 |
読み込み元ファイルのA行、B列のデータをパソコン上で確認し、本機に読み込み可能なデータに変更する。 |
計算範囲・桁数・精度
計算範囲と精度
計算範囲 |
±1 × ~ ±9.999999999 × または 0 |
内部計算桁数 |
15桁 |
精度 |
原則として1回の計算につき10桁目の誤差が±1となります。指数で表示する場合には誤差は表示されている仮数表示の最下位桁において±1となります。連続した計算では、この誤差が累積されます。 |
関数計算の入力範囲と精度
関数 |
入力範囲 |
|
---|---|---|
sin |
Degree |
|| < 9 × |
Radian |
|| < 5 × |
|
Gradian |
|| < 1 × |
|
tan |
Degree |
sinと同様、ただし、|| ≠ 90(2−1) |
Radian |
sinと同様、ただし、|| ≠ /2(2−1) |
|
Gradian |
sinと同様、ただし、|| ≠ 100(2−1) |
|
sin |
|| ≤ 1 |
|
tan |
|| < 1 × |
|
sinh |
|| ≤ 230.9516564 |
|
tanh |
|| < 1 × |
|
sinh |
|| < 1 × |
|
cosh |
1 ≤ < 1 × |
|
tanh |
|| < 1 |
|
log * |
1 × ≤ < 1 × |
|
* |
-1 × < < 100 |
|
* |
-1 × < ≤ 230.2585092 |
|
* |
0 ≤ < 1 × |
|
* |
|| < 1 × |
|
* |
|| < 1 × ; ≠ 0 |
|
0 ≤ ≤ 69(は整数) |
||
P |
0 ≤ ≤ 、 < 1 × (とは整数) 1 ≤ {!/(−)!} < 1 × |
|
C |
0 ≤ ≤ 、 < 1 × (とは整数) 1 ≤ !/! < 1 × または1 ≤ !/(−)! < 1 × |
|
Pol(,) |
< 1 × |
|
Rec(,) |
|| < 1 × : 、、と同様 |
|
||、、 < 1 × ; 0 ≤ 、 |
||
|| < 1 × 60進表示: || < 1 × |
||
* |
> 0: -1 × < log < 100 = 0: > 0 < 0: = 、(とは整数) ただし、-1 × < log || < 100 |
|
* |
> 0: ≠ 0、-1 × < log < 100 = 0: > 0 < 0: = 2+1、 ( ≠ 0、とは整数) ただし、-1 × < log || < 100 |
|
整数、分子、分母の合計が10桁以内(区切りマーク含む) |
||
GCD(,) |
||、|| < 1 × (とは整数) |
|
LCM(,) |
0 ≤ 、 < 1 × (とは整数) |
引数として複素数を使用可
計算の精度は、基本的には計算範囲と精度で示しているとおりです。
、、、P、Cなど、内部で連続して計算するタイプの関数では、内部での1回の計算ごとに発生した誤差が累積されます。
関数の特異点や変曲点の近傍で、誤差が累積されて大きくなることがあります。
MicroPython license information
The MIT License (MIT)
Copyright (c) 2013-2017 Damien P. George, and others
Permission is hereby granted, free of charge, to any person obtaining a copy of this software and associated documentation files (the “Software”, to deal in the Software without restriction, including without limitation the rights to use, copy, modify, merge, publish, distribute, sublicense, and/or sell copies of the Software, and to permit persons to whom the Software is furnished to do so, subject to the following conditions:
The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software.
THE SOFTWARE IS PROVIDED “AS IS”, WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT.
IN NO EVENT SHALL THE AUTHORS OR COPYRIGHT HOLDERS BE LIABLE FOR ANY CLAIM, DAMAGES OR OTHER LIABILITY, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, TORT OR OTHERWISE, ARISING FROM, OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE SOFTWARE OR THE USE OR OTHER DEALINGS IN THE SOFTWARE.