Base-Nアプリ(N進計算)
Base-Nアプリは、16、10、8、2進数で入力した計算式の結果を、16、10、8、2進数で一括して返します。
本章中の数値に付記されている下付き文字は、その数値の基数を表しています。例えばは、16進数の1を表します。
基本的な計算操作
計算を始めるには
-
h > Base-Nを選ぶ。
-
Fを使って基数を選ぶ。
-
計算式を入力し、Eを押す。
入力カーソルが画面の左上端に現れます。
Fを押すたびに、[Decimal] → [Hexadecimal] → [Binary] → [Octal]の順に切り替わり、現在の基数が2行目に表示されます。
計算結果がHex(16進数)・Dec(10進数)・Oct(8進数)・Bin(2進数)の数値で一括表示されます。
数値の入力について
16進数のA~Fは、キーまたはメニューを使って入力します。
XA、eB、jC、gD、iE、NFまたは C > [Hex Value] > [A]、[B]、[C]、[D]、[E]、[F]
計算式内の数値の前にd、h、b、oを置くことで、数値ごとに基数を指定できます。
C > [Base Prefix] > [d]、[h]、[b]、[o] (d: 10進、h: 16進、b: 2進、o: 8進)
例: d10 ... として扱われます。 b111 ... として扱われます。
小数や指数部の入力はできません。また計算結果が小数となる場合、小数部は切り捨てられます。
計算例
F > [Binary] |
![]() |
|
F > [Hexadecimal] |
![]() |
|
F > [Decimal] |
![]() |
最新の計算結果(Ans)について
最新の計算結果はAnsという変数に保存されます(CalculateアプリのAnsとは独立した変数です)。PF(Ans)を押して、新しい計算式の中にAnsを入力できます。
Fを押すと計算式と結果はすべて消去されます。ただしAnsには最新の計算結果が保持されます。
Base-Nアプリを終了するたびに、Base-NアプリのAnsは0にリセットされます。
論理演算と負数計算
下記の関数やコマンドを使って、論理演算(ビット演算)と負数計算ができます。
C > [Logic Operation] > [Neg()]、[Not()]、[and]、[or]、[xor]、[xnor]
構文
Neg() |
の負数*1を求める |
Not() |
の否定*2を求める |
and |
との論理積*3を求める |
or |
との論理和*3を求める |
xor |
との排他的論理和*3を求める |
xnor |
との排他的論理和の否定*3を求める |
2の補数。2進法・8進法・16進法の負数は、32ビットの2進数の2の補数を各記数法に変換した値となります。10進法の負数は負符号付きで表示されます。
1の補数(ビット単位補数)
ビット単位AND・ビット単位OR・ビット単位XOR・ビット単位XNOR
計算例
論理演算
and を求める |
F > [Hexadecimal] |
![]() |
負数計算
の負数を求める |
F > [Binary] |
![]() |
入出力範囲
基数に応じた入出力範囲は下記のとおりです(32ビット)。
基数 |
入出力範囲 |
|
---|---|---|
2進数 |
正: |
00000000000000000000000000000000 ≤ ≤ 01111111111111111111111111111111 |
負: |
10000000000000000000000000000000 ≤ ≤ 11111111111111111111111111111111 |
|
8進数 |
正: |
00000000000 ≤ ≤ 17777777777 |
負: |
20000000000 ≤ ≤ 37777777777 |
|
10進数 |
-2147483648 ≤ ≤ 2147483647 |
|
16進数 |
正: |
00000000 ≤ ≤ 7FFFFFFF |
負: |
80000000 ≤ ≤ FFFFFFFF |