Exam Modeアプリ(試験モード)
試験モードは、特定の試験で使用できる電卓に関する規定に適合するように、本機の一部の機能に制限をかけます。実際に試験を受けるときだけ、試験モードに入ってください。
本機には、下記4種類*の試験モードがあります。
IB(国際バカロレア)
ポルトガル
イギリス
テキサス(アメリカ)
h > Exam Modeを選んでアプリを起動すると、Exam Mode Managerメニューが表示されます。
このメニューを使って試験モードに入ることができます。また、本機とは別の電卓の試験モードを解除できます。
_App_1_BONDILlbrecunk.png)
4種類の試験モードから選ぶことができるのは、SystemアプリのCountry設定として“International”が選ばれている場合(初期設定)です。Country設定をほかの選択肢に切り替えると、その国専用の試験モードとIBだけが選択できます。
試験モードに入ったときの制限事項
試験モードに入ると、本機の下記操作に影響します。
一部のアプリと機能が使えなくなります。詳しくは、下記の操作で表示できるヘルプの内容を参照してください。
-
Exam Mode Managerメニューで[Exam Mode Help] > [Apps & Functions]を選ぶ。
-
制限の内容を表示したい試験モードを選び、Oを押す。
試験モードの種類を選ぶメニューが表示されます。
_Restr~_BONDILcjfbuyvy.png)
試験モードに入ると、本機はメインメモリーのユーザーデータをバックアップします。バックアップされたデータは、試験モードを終了すると復元されます。試験モード中に作成したデータは、試験モードを終了すると削除されます。
Pythonアプリの操作には、下記が適用されます。
pyファイル名は5文字以内で入力できます。
pyファイル名に使用できるのは、半角数字とアルファベット(小文字のみ)です。
pyファイルの保存先は、本機のメインメモリーです。
メインメモリーの空き容量が少なくなると、“Memory ERROR”というメッセージが表示されます。このような場合は、不要なファイルを削除して空き容量を増やしてください。
下記の設定だけが、試験モードに入る前に保存されます。
Angle(角度単位)・Complex Mode(複素数表示)・Display(表示桁数)・Fraction Result(分数表示)・ Result(計算結果表示)・Key(kキー動作)・Show Option Numbers(オプション番号表示)・FORMAT Key(Fキー動作)・入力履歴のピン留め・Q1Q3 Type(Q1Q3計算方法)・Language(言語設定)・Country(国設定)・Battery Settings(電池種類)
ただし下記の設定は、試験モードに入っている間、強制的に変更されます。
SystemアプリのAuto Power Off(オートパワーオフ)設定: 約60分
SystemアプリのUser Name(ユーザー名)とOrganization(所属名)への入力内容: 空欄
試験モードから出ると、2項目いずれも試験モードに入る前の状態に戻ります。
重要!
試験モードに入る前に、新しい電池に交換することをおすすめします。
試験モード中は、約30秒間何も操作をしないと、画面(バックライト)の明るさが自動的に最も暗い設定に切り替わります。試験モード中はバックライトが消灯しないため、試験モードに入る前より電池の消耗が早くなります。試験が終了したら、なるべく早く試験モードから出てください。
試験モードに入る
-
h > Exam Modeを選ぶ。
-
[Enter Exam Mode]を反転させ、Oを押す。
-
表示されるメニューで、入りたい試験モードを反転させる。
-
Oを押す。
-
Oを押す。
Exam Mode Managerメニューが表示されます。
本機の画面に“Enter Exam Mode?”と表示されます。
手順3でIB以外の試験モードを選んだ場合、ここで右画面のような警告メッセージが表示されます。このまま手順3で選んだ試験モードに入るには、[OK]を選びます。もしIB試験を受ける場合は[Cancel]を選び、手順3に戻ってIBを選んでください。
_Enter~_BONDILbjfbbpwv.png)
Entering Exam Mode.と約3秒間表示された後、手順3で選んだ試験モードに入り、Exam Mode Managerメニューが表示されます。
_Enter~_BONDILvihhixxc.png)
試験モードに入っているときの本機の操作
試験モードに入ると、画面の縁に試験モードの種類に応じた色の枠線が表示され、画面右上に試験モードを表すアイコンが点滅します。
試験モード |
縁の色 |
アイコン |
---|---|---|
IB |
緑 |
|
ポルトガル |
青 |
|
イギリス |
マゼンタ |
|
テキサス(アメリカ) |
シアン |
|
試験モードに入ってから約15分が経過すると、アイコンの点滅間隔が遅くなります。
オートパワーオフの設定は、約60分に固定されます。
Exam Mode Managerメニューから[Elapsed Time]を選ぶと、試験モードに入ってからの経過時間を表す、下記のようなダイアログが表示されます。
_Calcula~_BONDILfperauja.png)
下記いずれかを実行すると、経過時間のカウントが00:00:00から再開されます。
RESTARTボタンを押す。
電池を抜き差しする。
メインメモリーのデータを消去する。
試験モード中に、試験モードに入り直す。*
すでに試験モードに入っているときに、別の試験モードに入ることはできません。一度、現在の試験モードを出てから、別の試験モードに入ってください。
下表は、試験モード中の特定操作が試験モードに与える影響をまとめたものです。
これをすると: |
試験モードの状態は: |
試験モード中に入力したデータは: |
---|---|---|
電源を入れ直す |
保持される |
保持される |
RESTARTボタンを押す |
保持される |
消去される |
電池を抜き差しする |
保持される |
消去される |
メインメモリーのデータを消去する |
保持される |
消去される |
現在入っている試験モードに入り直す
すでに試験モードに入っているときに、試験モードに入り直すことができます。入り直すと、入り直す前の試験モードで入力したデータや設定は破棄され、最初に試験モードに入ったときの状態に戻ります。*
SystemアプリのBattery Settingsだけは、最後に変更した設定状態が保持されます。
-
試験モードに入っているときに、[Re-Enter Exam Mode]を反転させ、Oを押す。
-
Oを押す。
本機の画面に“Re-Enter Exam Mode?”と表示されます。
“Re-Entering Exam Mode.”というメッセージが約3秒間表示された後、本機は自動的に再起動し、試験モードに入り直します。
試験モードから出る
試験モードから出るには、3つの方法があります。
(1) パソコンと接続して試験モードから出る
-
試験モードに入っている本機とパソコンを、USBケーブル*1で接続する。
-
[USB Flash / Unlock Exam Mode]を反転させ、Oを押す。
-
パソコン上で電卓ドライブを開く。
-
パソコン上で電卓ドライブ内へ任意のファイルをコピーするか、または任意のファイルを削除する。
-
パソコンからの操作で、本機とパソコンの接続を解除する。
“Select Connection Mode”ダイアログが表示されます。
本機の画面に“Preparing USB”と表示されるので、何も操作せずにしばらくお待ちください。
本機とパソコンの接続が確立すると、右のような画面が表示されます。

接続が解除されると、本機は自動的に再起動します。本機は試験モードから出て、本機のデータは試験モードに入る前の状態に復帰します。
カシオ純正のUSBケーブルの使用をおすすめします。市販のUSBケーブルを使用する場合は、必ずデータ転送が可能なケーブルをご使用ください。
(2) 12時間の経過によって試験モードから出る
試験モードに入ってから約12時間後に本機の電源を入れると、自動的に試験モードが解除されます。
重要!
約12時間が経過した後でも、本機の電源を入れる前にRESTARTボタンを押したり電池を抜き差ししたりすると、再度試験モードに入ってしまいます。
(3) もう1台の本機と接続して試験モードから出る
-
試験モードに入っている本機(電卓Aとします)で、Exam Mode Managerメニューを表示する。
-
試験モードに入っていない別の本機(電卓Bとします)と電卓Aを、2.5mmプラグケーブル*2で接続する。
-
電卓Aで[Unlocked Exam Mode]を反転させ、Oを押す。
-
電卓Bでh > Exam Modeを選び、[Unlock Exam Mode]を反転させ、Oを押す。
電卓Bに“Complete!”メッセージが表示されると、電卓Aは自動的に再起動します。電卓Aは試験モードから出て、電卓Aのデータは試験モードに入る前の状態に復帰します。
別売のSB-2000のパッケージに含まれます(SB-2000はUSBケーブルと2.5mmプラグケーブルのセットです)。
参考
試験モードの機能を備えている別モデルの電卓と本機を接続して、別モデルから本機、または本機から別モデルの試験モードを解除することもできます。
別モデル側の操作については、下記を参照してください。
Exam Mode Managerメニューの[Exam Mode Help] > [How to Exit]
使用する別モデルの取扱説明書