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Distributionアプリ(分布計算)

Distributionアプリは、2項分布や正規分布、ポアソン分布など、さまざまな確率分布を扱います。

参考

分布計算は、C > [Distribution]に含まれる関数を使ってCalculateアプリで実行することもできます。 利用可能な関数については、Distribution(分布): 各種分布計算を参照してください。

操作の流れ

ステップ1: 分布を選択する(Selectタブ)

  1. h > Distributionを選ぶ。

  2. 分布の選択メニューが表示されます。

    CY876_Distribution_Operation Flow_1
  3. 計算に使いたい分布を反転させ、>(またはO)を押す。

  4. 分布は下記から選ぶことができます。

    離散型分布

    Binomial(2項分布)

    Poisson(ポアソン分布)

    Geometric(幾何分布)

    Hypergeometric(超幾何分布)

    連続型分布

    Normal(正規分布)

    Student-t(スチューデントのt分布)

    χ2(カイ2乗分布)

    F(F分布)

ステップ2: パラメーターを入力する(Setupタブ)

  1. 確率計算のTail(計算に使うデータの範囲)を指定する。

    1. [Tail]を反転させ、Oを押す。

    2. 表示されるメニューから、下記のいずれかを選ぶ

    3. CY876_Distribution_Operation Flow_2

    [LX]:

    指定したデータ値x以下の累積確率を計算します。

    [LXU]:

    データ値の下界(Lower)と上界(Upper)を指定して、その範囲の累積確率を計算します。

    [XU]:

    指定したデータ値x以上の累積確率を計算します。

    [X=]:

    指定したデータ値xに対する確率を計算します(離散型分布のみ)。

  2. 計算に単一のデータ値を使うか、複数のデータ値を使うか指定する。

    1. [Data]を反転させ、Oを押す。

    2. 単一のデータ値で計算したいときは[Variable]、複数のデータ値で計算したいときは[List]を選ぶ。

  3. その他の各パラメーターを入力する。

  4. すべての分布に共通のパラメーター

    [Tail](手順3)と[Data](手順4)の指定に応じて、下記を入力します。

    Tail

    Data

    LXXUX=

    LXU

    Variable

    x:データ値

    Lower:データ値の下界

    Upper:データ値の上界

    List

    List*1:データ値として使うリスト

    L.List*1:データ値の下界として使うリスト

    U.List*1:データ値の上界として使うリスト

    指定の操作は、データ値として使うリスト変数を指定するにはを参照してください。

    分布の種類に応じたパラメーター

    2項分布

    Numtrial: 試行回数

    p: 成功確率(0 ≤ p ≤ 1)

    正規分布

    DisplayZ: Zスコア表示 *2

    μ: 母平均

    σ: 母標準偏差(σ>0)

    ポアソン分布

    λ: 平均(λ>0)

    幾何分布

    p: 成功確率(0 < p ≤ 1)

    超幾何分布

    n: 母集団からの試行回数(0 ≤ nの整数)

    M: 母集団における成功数(0 ≤ Mの整数)

    N: 母集団の大きさ(n ≤ N、M ≤ Nの整数)

    スチューデントのt分布

    df: 自由度(df > 0)

    カイ2乗(χ2)分布

    df: 自由度(正の整数)

    F分布

    n:df: 自由度の分子(正の整数)

    d:df: 自由度の分母(正の整数)

    Zスコア(標準化された値)を表示する場合は[On]、しない場合は[Off]を選びます。[On]にすると、μ=0、σ=1として計算されます。

    参考

    [Color]を反転させOを押すと表示されるメニューを使って、グラフの描画色を指定できます(手順4で[Data] > [Variable]を選んだ場合のみ)。

    T > [Input Descriptions]を選ぶと、各パラメーターの説明が表示されます。

ステップ3: 計算結果を表示する(Resultsタブ)

  1. Setupタブで>を押すか、Buttom_Executeを反転させてOを押す。

  2. 計算結果がResultsタブに表示されます。

    CY875_Distribution_Operation Flow_3

    単一のデータ値で計算した場合

    [Data] > [Variable]選択時)

    CY876_Distribution_Operation Flow_4

    複数のデータ値で計算した場合

    [Data] > [List]選択時)

データ値として使うリスト変数を指定するには

Setupタブで[Data] > [List]を選んだ場合は、下記の操作でデータ値として使うリスト変数を指定します。すでに保存済みのリスト変数を使う場合、下記手順2~5の操作は不要です。

  1. Setupタブで[List][L.List]、または[U.List]を反転させ、Oを押す。

  2. 表示されるメニューで[List Editor]を反転させ、Oを押す。

  3. List Editor(リストエディター)が表示されます。

  4. List 1~ List 26のいずれか1つに、データ値を入力する。

  5. 入力操作については、List Editorにデータを入力するを参照してください。

  6. 入力が済んだらbを押す。

  7. Oを押す。

  8. 表示されるメニューで[Select List]を反転させ、Oを押す。

  9. 表示されるダイアログにリスト番号を入力し、Oを押す。

Resultsタブを使う

データ値を変更して確率値を再計算するには([Data] > [Variable]選択時のみ)

x、Lower、またはUpperの値を反転させて数字キーを押すか、T > [Edit/View Value]を選んで値を変更します。

P(X ≤ x)= p

P(Lower ≤ X ≤ Upper)= p

P(X ≥ x)= p

P(X = x)= p*

離散型分布のみ

CY875_Distribution_Using Results_Tab_1

確率値を変更してデータ値を逆演算するには([Data] > [Variable]選択時のみ)

p値を反転させて数字キーを押すか、T > [Edit/View Value]を選んで値を変更します。

P(X ≤ x)= p

P(Lower ≤ X ≤ Upper)= p*

P(X ≥ x)= p

正規分布のみ

CY875_Distribution_Using Results_Tab_2

参考

離散型分布で[Tail] > [X=]の場合、逆演算は実行できません。

Tail(計算に使うデータの範囲)の設定を変更するには

T > [Tail]を選ぶと表示されるメニューから選びます。選択肢の意味については、操作の流れの手順3を参照してください。

その他操作

これをするには:

このメニュー項目を選ぶ:

グラフウインドウの表示範囲の設定値を確認する(Data: Variable選択時のみ)

T > [View Window]*1

背景画像の透明度を調整する(Data: Variable選択時のみ)

T > [Fade I/O]*2

計算結果のp値すべてを、指定したリスト変数に保存する(Data: List選択時のみ)

T > [Save Probabilities in List]

T > [View Window]を選ぶと表示されるメニューでは、設定値の確認だけができます。数値を変更しても、グラフウインドウには反映されません。

詳しくはグラフウインドウの背景画像の透明度を調整する(Fade I/O)を参照してください。

精度・入力範囲制限

下記の条件では、=9.99×1099-=-9.99×1099として計算されます。

離散型分布においてXUの場合

連続型分布においてLXまたはXUの場合

離散型分布の逆演算の計算結果は、整数になります。入力した累積確率pが10桁以上の場合、精度が落ちます。

次の場合は、エラー(Out of Domain)となります。

2項分布において、Numtrialに100,000以上の数値を入力した場合

2項分布において、p に0 < p ≤ 0.00001 または0.99999 ≤ p < 1の数値を入力した場合

正規分布において、μ1×1010以上または1×10-10以下の数値を入力した場合

正規分布において、σに1×1010以上の数値を入力した場合

ポアソン分布において、λに1,000以上の数値を入力した場合

幾何分布において、pに0.00001以下または0.99999 ≤ p < 1の数値を入力した場合

超幾何分布において、nに201以上の数値を入力した場合

超幾何分布において、MまたはNに100,000以上の数値を入力した場合

カイ2乗(χ2)分布において、df1×1016以上の数値を入力した場合

F分布において、‎n‎:‎df‎または‎d‎:‎df‎に2,000,001以上の数値を入力した場合